アメリカ異文化・南カリフォルニア体験ツアー

南カリフォルニア フォト便り

ジョシュアツリー国立公園

ジョシュアツリー国立公園は、総面積3196平方キロメートル、ロサンゼルスから東に約220キロメートルに位置する、ロサンゼルスから一番近い国立公園。 車で2時間くらいで行けるので、日帰りでも十分行ける場所。 その北西部はモハビ砂漠であり、南東部はコロラド砂漠なので、同じ公園内で2つの異なる砂漠の風景が見られる。 違いは標高の高さ。 標高914メートル以上がモハビ砂漠であり、それ以下はコロラド砂漠。 ジョシュアツリー国立公園内を北西から南東へとドライブすると、ずっとなだらかな下りで、途中で急に景色が変わるのがわかる。

ジョシュアツリー国立公園=ジョシュアツリーの森

ジョシュアツリー国立公園の名前となっているジョシュアツリーは、もともとユッカ・ブレヴィフィオラと言うリュウゼツラン科の植物で、モハビ砂漠の標高914メートル以上の高原砂漠地帯だけに生息する特殊な植物。 ジョシュアツリー国立公園の北西部には、このジュシュアツリーが至る所に群生している。 見渡す限り、このジュシュアツリーと岩山の景色。 実際ジョシュアツリー国立公園は、この北西部のジュシュアツリーと岩山で有名。

ジョシュアツリー命名の由来については、19世紀、モルモン教の移民達が新しい開拓地を求めてこの地を通った時、 聖書に登場するヨシュアが、神に約束された地へと進んで行く道中で、両手を天に上げて神に祈ったことを思い起こさせた事から、 「ヨシュアの木」と名付けられたと言われている。 日本語読みではヨシュアだが、英語では”Joshua”で、ジョシュアと読むので、ジョシュアツリーと言うわけ。 (ちなみに、聖書のヨシュア記は旧約聖書の記録であり、オリジナルは英語ではなくてヘブル語なので、日本語読みと英語読みに違いがある。)

ジョシュアツリー国立公園=岩のワンダーランド

ジョシュアツリー国立公園はとにかく岩だらけ。 日本では見た事もないような面白い形の巨大岩や、上から降ってきたたくさんの岩がそのまま積み重なって山になってしまったような岩山がそびえ立っている。 大きな岩の上にちょこんと乗っかっている小さな岩や、頭蓋骨みたいな形をした巨大岩や、四角い岩がまるで積み木のように規則正しく積み重なった岩山などもあり、まるで岩のワンダーランドと言った感じ。

とにかくいろんな岩があるので、世界中のロッククライマー達から「ジェイツリー」と呼ばれるロッククライミングで有名な場所でもある。 本格的なロッククライマーはもちろん、小さな子供連れの家族でも登れる岩もあり、それぞれのレベルに応じた岩登りができる。

ジョシュアツリー国立公園の観光

基本的に砂漠なので、ここの観光は夏以外がおすすめ。 夏以外でも砂漠は乾燥しているので、観光時には飲料水をたくさん用意する事! とにかく岩だらけなので、本格的なロッククライミングでなくても、せっかくジョシュアツリー国立公園に行くなら、ちょっとした岩登りはしてみたい。 公園内には自然の遊歩道やハイキングコース、キャンプ場も豊富なので、自然散策やハイキング、マウンテンバイクなども楽しめる。 有名な観光スポットは北西部のモハビ砂漠地帯に固まっている。 北西部のモハビ砂漠地帯から、南東部のコロラド砂漠地帯までのドライブは、ノンストップで約2時間くらい。 冬の雨量が多かった春には、南東のコロラド砂漠側にはワイルドフワラーが綺麗に咲く。

ジャンボロックス

その名の通り、巨大岩がいっぱいのエリア。 キャンプ場があり、ここからスタートするハイキングコースは、スカルロック(頭蓋骨の岩)と言われる、浸食形成されて頭蓋骨のような形をした有名な巨大岩へと続いている。

頭蓋骨のようなスカルロック
頭蓋骨のようなスカルロック

バーカーダム

1900年頃に家畜牛と鉱山用の水源確保のために建設されたダム。 現在は、砂漠の地で貴重な水を求めてやってくる野生動物達の水源となっている。 約2キロの遊歩道があって、周りを見て歩けるようになっている。

ヒドゥンバレー

「隠された渓谷」と言う名のついたこのエリアは、家畜牛泥棒達の隠れ家だったらしい。 大きな岩がいっぱいで、ピクニックエリアからスタートするハイキングコースを歩いて行くと、ロッククライマー達がロッククライミングしているのを見かける。

ロッククライマー
ロッククライマー

キャップロック

ここもロッククライマー達をよく見かける場所。 大きな岩の上に、まるで誰かが置いたかのように、小さな岩がちょこんと乗っている。 ここの遊歩道を歩くと、面白い形のジュシュアツリーや、岩の間に隠れている砂漠ハリトカゲなどを見かける。

キーズビュー

標高約1580キロメートルのキーズビュー。 見晴らしが良く、カリフォルニア湾からサンフランシスコの北まで700マイル(約1127キロメートル)に渡って存在するサンアンドレア断層や、向こうに高くそびえる雪山、そして砂漠の中のソルトン海(名前は海だが、実際は内陸にある湖)が見渡せる。 以前はメキシコまで見渡せたが、今は空気が汚くなってしまったので残念ながら見えない。

砂漠の向こうに見えるソルトン海(湖) サンアンドレア断層と雪山が見える
砂漠の向こうに見えるソルトン海(湖) サンアンドレア断層と雪山が見える

ジオロジーツアーロード(地質学ツアー道)

「地質学ツアー道」と名付けられた約29キロの土砂道。 四輪駆動車でしか行けない。 標高の変化によって、モハビ砂漠内でも景色が変わるのがわかり、地質学的にも非常に興味深い。 でこぼこな土砂道を下ると、ジュシュツリーは姿を消してしまう。

ジオロジーツアーロード 上から眺めた低地砂漠地帯
ジオロジーツアーロード 上から眺めた低地砂漠地帯

チョヤカクタスガーデン(チョヤサボテン庭園)

ジョシュアツリーと岩山の景色で有名な北西部のジョシュアツリー国立公園から、南東部のコロラド砂漠へと切り替わると、突然ジョシュアツリーは消え、チョヤサボテンが密生するエリアに出くわす。 「チャヤサボテン庭園」と名付けられたこの場所には、他の砂漠でも見た事もないほどたくさんのチャヤサボテンが固まって生息している。

チャヤサボテンの密生地
チャヤサボテンの密生地

コットンウッドスプリング

ジョシュアツリー国立公園の一番南側に位置する、コットンの木とパームツリーのオアシス。 キャンプ場、ハイキングコースがたくさんあり、冬の雨量が多かった春には、ワイルドフワラーが綺麗に咲く場所。 ハイキングしていると、チャクワラと言う太っちょな大型砂漠トカゲが岩の上でひなたぼっこしているのが見られる。

コットンの木とパームツリー 春には綺麗な花が咲くエリア
コットンの木とパームツリー 春には綺麗な花が咲くエリア
花を見ながらハイキング ひなたぼっこするチャクワラ
花を見ながらハイキング ひなたぼっこするチャクワラ

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