南カリフォルニアの秋冬
秋冬と言えば、夏にはあまりにも暑すぎて絶対無理な砂漠地帯に行くのが最適。
猛毒のモハビガラガラ蛇も冬眠中なので、安心してハイキングできます。
年によっては人口雪のスキー場に行かなくても自然の雪遊びが楽しめたりもします。
南カリフォルニアは、真夏の太陽が輝く青い空に青い海、海岸沿いにパームツリーが並ぶビーチのイメージが大きくて、実はほとんどが砂漠地帯だと忘れてしまいがちです。
いずれにしても夏の砂漠地帯はあまりに暑すぎます。
例えばデスバレー国立公園は、北アメリカで最も暑くて乾燥した地です。
夏の気温は平均で49度にも達します。
1913年には57度を記録しています。
こんな所に夏行くのは危険です。
でも、秋冬には砂漠地帯は快適な気温になるのです。
ですから、秋冬こそこんな砂漠地帯に行くのがパーフェクト。
実際、南カリフォルニアには2つの砂漠地帯の国立公園があります。
デスバレー国立公園は、北アメリカで最も暑く乾燥した地、なぜなら北カリフォルニアで最も低い地、海面86メートル以下の場所があるのです。
ここは塩が地面に浮き上がっていて、一面塩の結晶で真っ白です。
歩くと堅くてコリコリしてます。
また、塩が固まって浮かんでいるバッドウォータープールという水たまりもあります。
デスバレー国立公園は、地質学的にもとても興味深い場所です。
その厳しい環境のためほとんどの動植物は生息しませんが、その豊かな地層、鉱物、岩石のため、何もなくてもすごくカラフルです。
ハイキングコースもたくさんあるので、是非時間をとって歩いてみたいものです。
その豊かな地層、鉱物、岩石をクローズアップで見ると、更に興味深い!
モザイクキャニオンはその名の通り、様々な岩石がまるでモザイクのようになってる渓谷。
渓谷を歩いて行くと、つるつるした大理石のような岩石の上に、突然いろんな小さな石が土壌にモザイクのように散りばめられている地層があったりしてすごく不思議。
一気に地殻変動が起きて大量の水が流れてできたとしか思えない。
デズバレー国立公園で私のお気に入りの場所はモスキート・サンドデューン。
すごく綺麗で落ち着く砂丘です。
朝のサンライズか夕方のサンセット時にはコントラストのある砂模様の写真が撮れます。
「よーし、あの砂丘のてっぺんまで行くぞー!」と歩き始めたが、歩いても歩いても上ったり下ったりでなかなか着かない。
砂を歩くのは疲れるし時間もかかるけれど、頑張って砂丘の一番高い所まで行く価値は絶対あります。
鳥が飛んでるのが下に見える!
もう一カ所のお気に入りはデビルズ・ゴルフコース。
その名の通り「こんな場所では悪魔しかゴルフできまい」というほどでこぼこ。
水が全て蒸発してしまったままの状態でそのまま残っているらしい。
よく見ると、塩で凝り固まって珊瑚礁のような形になってる。
堅くて鋭く尖っているので、散策する際は足を切らないよう注意!
ロサンゼルスから一番近い国立公園はジョシュアツリー国立公園。
ジョシュアツリーと大きな岩がボコボコした風景が特徴。
毎年とは言えませんが、一年中温暖な南カリフォルニアでも寒くて降雨量が多い年には、ロサンゼルスから車で1時間ほどの場所で自然の雪が楽しめます。
暖かい年には自然の雪がないので、スキー場の人口雪でスキーやスノーボードを楽しめます。
個人的には自然の雪がない年は、気分を変えてバードウィッチングに行きます。
ボルサチカ湿地帯は自然環境保護地で、バードウィッチングに最適。
たくさんの人が大きなカメラを抱えてやってきます。
ブラウンペリカンはカメラ好き(?)で、カメラ目線でポーズしてくれます。
冬にしか来ない渡り鳥もいっぱい。
数多くの鳥のエキサイティングなアクションショットも撮れちゃったりします。
魚を捕まえて食べるミサゴ(タカ属)や白鷺、鳥を捕まえて食べようとしている鷹、などなど。
もぐらを捕まえたアオサギ。
もぐらも格闘しているので思わず落としそうになる。
なかなかもぐらが手強いので、海辺に連れて行って、溺れさせてパクリ。
こんな自然のアクションシーンに出くわすと嬉しくなってしまいます。
南カリフォルニアは秋冬でもハイキング、雪遊び、バードウォッチングなど、アウトドアが盛りだくさん。
機会があれば是非南カリフォルニアの秋冬を体験してください。
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